東京電力福島第一原子力発電所3号機に残された使用済み燃料の取り出しについて、国の担当者は21日、目標としていた来年度中の開始が困難になったとの見方を示しました。 しかし、このカバーの設置が、作業員の被ばく対策のため、当初の予定より9か月遅い来年1月以降に始まる見通しになり、21日、現地を視察に訪れた経済産業省の木野正登廃炉・汚染水対策官は「現在、工程を精査中だが来年度中の取り出しはかなり厳しい状況にある」と述べ、目標としていた来年度中の燃料の取り出し開始が困難になったとの見方を示しました。 一方、東京電力は「カバーの設置作業は遅れているが、引き続き、安全第一で廃炉に向けた作業を行っていく」としています。