昨日都内で、情報技術関係者と経済学関係者の会合が開かれた。ビッグデータ処理など情報技術においても経済学が無視できなくなっており、同時に経済学でも高度な情報技術がますます必要とされていることから、両者の意見交換会を開いてお互いの分野の交流を深めようという初の試み。 まず、経済学関係者から、経済学理論の発展の歴史の説明があった。説明の最後に登壇者は、経済学の政策への応用の現状について以下の課題を指摘した。「このように経済学はますます高度な数学を使うようになっており、常に最先端の理論に追随していくことの重要性が日々増している。しかし残念ながら、日進月歩の経済学理論を現場で応用できるような一流の研究者が、日銀の審議委員をはじめとする政策決定の現場に浸透していない。それが今の日本の問題だ。」 これに対し情報技術関係者からは、「最先端の技術の進歩の重要性への認識は我々も同じだが、一方で、『枯れた技術』