『意味の現象学: フッサールからメルロ=ポンティまで (Minerva21世紀ライブラリー 12)』(竹原弘) のみんなのレビュー・感想ページです。この作品は11人のユーザーが本棚に登録している、ミネルヴァ書房から1994年5月1日発売の本です。
野間宏 「 親鸞 」 教行信証をテキストとした親鸞論の本。仏教の難しい専門用語〜「念仏とは」「教行信証とは」「浄土とは」をわかりやすく説明している 教行信証が、念仏を排除する旧仏教とのたたかうための理論であり、農民が 地獄のような困窮生活の中に浄土を見出すことに成功したとする論調 浄土は 虚空であり、作用として実在するが、実体として存在しないものというのは、わかったような わからないような気もするが、仏教のいい所なのかもしれない。一神教文化の白黒つける思想と違い、困難な状態にある人々を浄土に到達することに集中し、その他は曖昧でもいいという感じ。 念仏とは *仏を心に思うこと〜南無阿弥陀仏と申すことが念仏 *南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏に帰命すること *念仏は行であり、仏になるため、心を静かに保って迷いを去り解脱に至り、さとりを得るために行う 教行信証 *末世の時代に浄土に往生する真実の教えを
豚肉の部位をモチーフにした短編集。 すべて男性(男児含む)が主人公だ。 印象にのこった話をいくつか。 「武闘派の爪先」 なんかこわい話。世にも奇妙な物語の、ホラー要素強めのやつみたいな。 美味しそうな料理が出てくるのを期待してたのにそうじゃないし、可愛い豚の絵の表紙と全然合ってないじゃないか、こういうこわい系の話が続くなら嫌だなぁ…と思った。 結果、こわい不気味はこの話だけだった。ほっ…。 「君の好きなバラ」 豚の角煮が美味しそうだったー。 一番、食べ物描写がたまらん話。 豚の角煮丼食べたい。 そんで、中学生男子にそこまで「お母さん」として妄想されて憧れられるおばさんってどんなだ?笑 私がパッと思いついたのは、西田尚美かなぁ。原田知世や石田ゆり子も綺麗で可愛らしいけど、彼女たちからは「この人が自分のお母さんだったら…妄想」は湧き立たないだろうな〜。 「肩の荷(+9)」 40代後半って、こん
エルンスト・カッシーラーによる、ルソー思想の根本を探求する試み。叙述それ自体はさほど長くないが、ルソーの自然主義的傾向(人間の「自然」を重んじる態度)と理想主義的傾向(革新的社会建設の呼びかけ)を統一的な視座で理解することができるか、できるとすればいかなる視座か、これがルソー問題の根本である。カッシーラーは、カントの実践哲学に引き付けつつ、ルソーが根本的に人間の「意志」にこそ全ての可能性を見いだしたのだとする。時に『エミール』のルソーと『社会契約論』のルソーの分裂が語られるが、カッシーラーのこうした解明に基づけば、それは解消不可能な分裂ではないと理解できる。感情と理性を自発的意志のもとに統合することこそ、ルソーが提起した根本的問題であったと言えよう。その意味で、ルソー問題はいまだ立ち返られるべき問題として在る。そうしたことを、この著作は教えてくれる。
ルジャンドルはフランスの法制史家でローマ法や教会カノン法あたりが専門らしい。また、精神分析家でもある。この二つの専門から、「ドグマ人類学」を提唱している。この本は大学1年生むけの講演で、「主体性の謎」について語っているが、要するに西洋文明を形成している自分ではみえない印、「向こう傷」について論じたものである。西欧はキリスト教社会だと考えられているが、そこに根深くローマ法の影響があり、現代のマネージメントやテクノロジーの発想の多くもローマ法の契約概念や、その中世的な発展に負うているという内容である。グローバリズムは理性の帰結ではなく、西欧文明の烙印を押されており、ローカルの押し売りであることが分かる。講演であるから、実例はすくなく今一つピンと来ない。
Google等々シリコンバレー企業で採用されている新しいフレームワーク「OKR(Objectives and Key Results」についての解説書。 フレームワーク自体が非常にシンプルなものですが、本著自体のボリュームも軽めで、前半はストーリー仕立てなのもあって、サクッと読了できます。 …んで、興味深いと思ったのは、OKRと同じとは言えないものの、似たような「目標を立て、定期的に振り返っていく」という流れは、伝統的日本企業で行われてますよね。 期首に目標を立てて(なんかシート的なものを作って)上司と面談して、半期くらいで振り返って達成度を採点して…っていう営み、ありますよね。。 OKRの方は経営トップから一貫したものがブレイクダウンされていく印象はありますが、日本企業の目標立案も「タテマエとしては」同じはずなんですよね。 ※多くがタテマエ化=形骸化してしまっている気がするのがウィークポ
ラカンというとファルス概念のせいでフェミニストに総スカンを食らってそうなイメージでした。 ですが実際は、フェミニズムにも凄く有用(特に、主体概念の理解に対して)な理論なんだよー、ということを易しく解説してくれる本でした。 本文が約70ページ、オマケを含めた全体でも120ページぐらいしかないので、ラカンに関する初歩知識があれば、2~3時間ぐらいでサクッと読めてしまう入門書です。 図書館で見つけて何となく借りて読んでみたのですが、お手軽なのに勉強になったし、結構いい本だと思います。 竹村和子さんによる解説もかなり面白い。 ちなみに個人的には、本書は後ろ(ラカンの基本概念のキーワード解説、竹村和子さんの解説)から先に読んだ方が効率的に理解が深まるように思いました。
山梨に旅行に行って、ゆるキャンの舞台になっているとなんとなく認識していたのですが、いよいよキャンプしたい熱が出てきた時にゆるキャンが『キャンプ豆知識』的な漫画だと知ってKindle unlimitedで読んでみました。 女子高生に一人キャンプさせたら色々大変なのはおいといて、絵が可愛らしくて内容も面白い漫画でした。キャンプギアなどのTipsもちゃんと盛り込んであってよかった。 なでしこちゃんのお姉ちゃんの車が、私も昔乗ってたラシーンで懐かしいなと思っていたのですが、5巻あたりで乗り換えたのか、別の車になっていました。古い車だから、私のみたいに動かなくなったのかな。。。 漫画もヒットしてアニメ・ドラマ化していたし、漫画みたいにキャンプ場もガラガラじゃないんだろうな。 ごはん食べてるときに、りんちゃんが「美味しさを全身で表現するタイプと、静かに味わうタイプ」がいることに気づくのが印象的でした。
1993年発行でその後新しい事実も発見されているだろうが、非常に興味深い内容であった。全12章、伝染病の感染から身を守るしくみである免疫系が「自己」と「非自己」を区別する仕組みを中心に書かれている。第一章は人工キメラ動物の脳が免疫系から攻撃される話、つまり精神的自己(脳)が身体的自己(免疫系)によって排除されることを論じている。臓器移植のハードルについても詳しい。要するにヌタウナギあたりから自己の細胞と非自己の細胞を区別するしくみがあり、細胞の表面にMHCと呼ばれる標識の分子があって、これで免疫系が自己と非自己を分けており、移植はMHC(ヒトの場合はHLAという)が適合しても免疫系を生涯にわたって弱らせないと成功しないそうである。第二章は非自己を認識するT細胞などの話、T細胞は「胸腺」で教育され、自己と反応するものは厳しく排除され97%は「胸腺」からでてこないそうである。T細胞はマクロファ
脱西洋的なのかな、反近代的なのかな、と色々と考えていた。どうも整わない。だけど自由に対する態度がリバタリアン的自由を指していると思った。ようは両立論的自由に疑問を持っている。 今の僕らから見ると、戦前の思想と前後の思想で大きく分けられる。戦後の思想は戦争の反省が込められている。戦前の思想はそこが見落とされている。戦前:ハイデガー実存、戦後:レヴィナスと言える。この時のマークトウェインは、戦後的だなと思った。 コミットなど外部に目的をもつと、目標達成のための自由行使になる。諸刃で、今の露のようにもなる。それは戦争に対する反省が外れていると思う。コミットそのものが悪いのではなく、戦争などを召喚するリスクがあり、それを承知していなければ破滅に向かってしまうこともあるだろうと。マークトウェインはそのリスキーな状態に疑問を呈したのだろう。新しい戦前というのは、コミット時代ということでもあると思う。
作品紹介・あらすじ 『侵略者』の真実が明らかになる第6集!! S.E.S社の支配のもと、意思を失った政府。 本質を見失い、カルト化する『侵略者』保護運動。 『侵略者』自身が見ていた もうひとつの真実。 絶望に麻痺し、 明らかな”異常”さえも傍観する世界で、 大人たちの事情や都合に翻弄されながら それでも少女達はまっすぐに歩んでゆく。 残り僅かな かけがえのない日々を―― 【編集担当からのおすすめ情報】 前巻に引き続き イソベやんTシャツ付き 初回限定版 同時発売! 物語の全貌が暴かれる最新刊!!
作品紹介・あらすじ デストピア少女青春譜。大学生編突入! 『侵略者』の保護運動に参加するため 上京してきた少女・ふたば。 彼女の同級生で女装の趣味がある少年・マコト。 オカルト研究会会長の尾城先輩。 高校を卒業した門出たちに 訪れる新たな出会い。 そして明らかになる 『侵略者』たちの真実--!!? イソベやんTシャツ付き 初回限定プラス・アンコミックスも同時発売 新章・大学生編突入の第4集!! 【編集担当からのおすすめ情報】 『おやすみプンプン』『ソラニン』の 浅野いにおが贈る 現代日本へのメタファー富んだ デストピア少女青春譜 第4集。 NHK「浦沢直樹の漫勉」でも 大きな反響を呼んだ 圧倒的作画表現にもご注目ください!
作品紹介・あらすじ 浅野いにお最新作!世界待望第2集!! ハロー人類、息してる?ここはデデデデデストピア。 『侵略者』の巨大な『母艦』が空に浮かぶ東京で 高校3年生の少女たちは笑い、騒ぎ、時に泣く。 だって女の子だもん! ”お空にはUFO。ワレワレハ女子高生ダ!” 『ソラニン』『おやすみプンプン』の浅野いにお最新作 終末な日常を生きる2人の少女のデストピア青春譜 うわさの第2集 【編集担当からのおすすめ情報】 下北でデートする女の子の可愛さと 宇宙人を虐殺する兵器工場のメカメカしさを 一冊で味わえるのは、世界でもこの漫画だけ! コミック新体験! ゼロ世代を代表する青春漫画家の 本気の一撃はまだ始まったばかり。 巻数が若い間にどうぞおいでませ。
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