今から10年以上前の1990年代中頃、『アーマード・コア』の制作に参加する少し前の時期、個人的に「横文字単語の枯渇」というのを危惧していました。 それより更に10年前、1980年代中頃のコンピュータ・ゲームの黎明期には、どんな英単語でも、格好良く、そして珍しく感じていました。今からすると凡そ信じがたいのですが、当時、例えばファンタジー世界の単語について、そうした専門の単語は『ドラゴン』や『フェアリー』くらいしか聞いた事がなかったし、そもそも『ファンタジー』という単語や概念そのものが日本人には珍しかったのです。いきなり余談になってしまいますが、『聖戦士ダンバイン(1983年作品)』などは、その背景世界について、今なら『ファンタジー世界』と簡単に形容できるところですが、当時は『メルヘン世界』という、今にしてみればとんでもない形容を当てはめてい記憶があります。 コンピュータ・ゲームと、その周辺の