抱え込んでいた希死念慮が爆発した。 理由は友人とのいざこざ。 それだけが理由ってわけじゃなかった。それまでのいろいろが積み重なった結果、ここで爆発してしまっただけ。だからその友人に別に恨みはなかった。 ただ人生にもう希望が持てなくてとにかく「早く死ななきゃ」ってそれしか考えられなくなった。 未来でしていたいろんな約束があったし、好きなバンドのライブもあったし、旅行に行こうねって計画も立てていた。 でもそんなの関係なかった。今まで死のうとしたときに私を押し留めていた「悲しむであろう両親」の存在すら、今回は私を止めるに至らなかった。 とにかく、死にたかった。消えたかった。いなかったことにしてほしかった。自分という存在を。 34歳になっても子供みたいに、何の取り柄も身につけられず、人と同じように上手く生きられないのがずっと辛かった。 まず遺書を書いた。 親宛、リアルの友人宛、ネットで一番の友人宛
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