ウクライナ東部情勢が激しさと混迷とを増しているが、ウクライナ軍の兵力に関する信頼できる資料が意外とネット上にないようなので、参考資料として各年度のウクライナ国防白書から以下のようなものを作成してみた。 ちなみにウクライナ国防白書は2013年公表の『白書2012』を最後に発行が止まっている。さすがに現今の情勢下では機密保持の問題などもあり、白書を出す訳には行かないのだろう。 まず総兵力であるが、ソ連からの独立時には80万人以上も居たものが、軍改革によって徐々に減少。2012年には14万人弱(このほかに軍属の文民4万5000人)まで削減されていた。 ウクライナ軍の兵力推移その後、ウクライナ暫定政権は予備役動員令を出して4万人の一般国民を招集したが、そのうちどのくらいを実際に応招したのかは明らかでない。また、約半数は内務省指揮下の国民親衛隊に配備されたということだが、これについても実態が明らかで