5月14日の記事ではアルコールの利尿作用による脱水や代謝への影響で太りやすくなる話をいたしました。脱水や肥満は本人も自覚しやすい問題ですが、アルコールの体への影響は様々で中には静かに進行し、気がついたときには体に深刻問題な状態に・・・ということもよくあります。 今回は慢性疾患や栄養素欠乏の問題など、習慣的なアルコール摂取の危険性についてお話をします。 ■慢性疾患とアルコール酒は百薬の長などともいわれますが、様々な慢性疾患の原因になることが知られています。 【肝障害】 お酒の飲み過ぎの害として認知度が高いのが肝臓の病気ではないかと思います。肝臓はアルコールを体にとって無害な成分に代謝する重要な役割をもっていますが、多量のアルコール摂取(1日あたりのアルコール摂取量で40g以上)が続くとアルコール性肝疾患の危険性が高くなるというデータがあります。 アルコール性肝疾患は、脂肪肝、アルコール性肝炎