自身を中傷する複数のツイッター投稿に「いいね」を押され、名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが自民党の杉田水脈(みお)衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁であった。石井浩裁判長は、請求を棄却した1審東京地裁判決を変更し、杉田氏に55万円の賠償を命じた。原告側によると、「いいね」を押す行為が不法行為に当たると判断されたのは初めて。 判決後に東京都内で会見した伊藤さんは「指先ひとつでできる行為が、誹謗(ひぼう)中傷になると認めた画期的な判決だ」と評価。杉田氏は「判決内容を精査して対応を検討する」としている。 判決理由で石井裁判長は、「いいね」を押す行為が名誉感情の侵害に当たるかは、押した人と対象者との関係などを検討する必要があると指摘。杉田氏は伊藤さんへの批判を繰り返しており、誹謗中傷の投稿に賛意を示すために押したと認定した。 その上で、ツ