バスケットボール経験者がその経験を元に描いたバスケ漫画が大ヒットしたり、元体操選手が原作を描いた体操漫画がヒットしたり、「漫画作品」と「作者独自の体験談」は切っても切り離せない関係と言えます。 もちろんそうした漫画が全てではありませんが、自分が体験したことなら取材する必要がないから費用ゼロで済ませられる!のは間違いないので、こういう作品は多いですよね。使える予算が少なくて、個人の力で描かれる“漫画”は特にその傾向が強いと思います。 ならば、「日本一モテない男」を自認している自分は、「モテない男」を主人公にした漫画こそを描くべきではないか―――ずっとそう思ってきました。 世の中にあふれている「モテない男」を主人公にした漫画など笑止千万!サッカーのルールを知らないヤツが描いたサッカー漫画のように、「妄想でモテない男を描くんじゃねえよ!リアリティの欠片もねえ漫画だな!」と一笑に付してきたではない