東京で開催された「阿修羅展」が、想像を絶する人気の中で閉幕した。360度方向から眺められる斬新な展示方法や、主催者側の朝日新聞社の的確なパブリシティ戦略も見事だったが、底流にある「仏像ブーム」のほうが、顕著に見えたエクスポジションだったといえるだろう。 話がそれているように見えるが、実はそうではない。今回紹介するのは、仏教と仏教文化を学び、研究することができる通信制の大学院である。 佛教大学といえば、近畿圏での知名度は圧倒的。関東でも、スポーツの活躍で知っている人が多い大学だろう。学校名の通り、法然上人を開祖とする浄土宗系の大学である。もともとは僧侶養成のための機関であり、いまでもその機能を持っているが、すでに5学部と大学院4研究科を構える総合大学としてのキャラクターのほうが勝っている。 その組織の中でも評価が高いのが通信教育課程の設置・運営である。理系の保健医療技術学部を除いて、4