静岡県三島市は、市役所の室温が30度に達するまで冷房を使用しないことを決めた。 豊岡武士市長が27日の定例記者会見で発表した。暑さ対策のため、市は職員のポロシャツ着用と、自宅からの扇風機持ち込みも認める。 市は5月11〜18日、節電対策のアイデアを募ったところ、職員から116件の応募があり、その中に今回の提案があったという。「冷房を一切使わない」というアイデアもあったが、「非現実的」(担当職員)として採用を見送った。 市は、今年7〜9月の電力使用量のピークを、昨年の8割以下に抑えることを目標としている。従来は室温が28度に達した時点で冷房を使用してきたが、30度に変更することで4%削減できるという。市民が利用するスペースでは、設定を変更しないという。 豊岡市長は「心頭滅却すれば火もまた涼しというが、職員には我慢してもらうしかない」と話していた。