東日本大震災に伴い、東京湾沿岸で液状化現象が確認された面積は少なくとも約42平方キロと世界最大だったことが地盤工学会の現地調査で明らかになった。阪神大震災の4倍以上の規模。茨城など他県でも液状化が確認されており、今後の調査で被害範囲はさらに拡大する見通しだ。 液状化は、地下水が浅い所を流れている砂地の地盤が震動によって液体状になる現象で、埋め立て地で起きやすい。東京電機大の安田進教授(地盤工学)らは3月12~23日、東京・お台場から千葉県浦安市、千葉市にかけての東京湾沿岸を調査し、液状化が確認できた場所の面積を積算した。 その結果、同エリアだけで東京ドーム約900個分に相当する42平方キロと推計された。過去最悪の液状化被害とされた今年2月のニュージーランド地震の被害面積(約34平方キロ)を上回る。 地下水と砂が一緒に噴き出す「噴砂」も各地で見られ、浦安市や東京都江東区などでは噴砂の厚さが約