気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「正職員になったら残業代も請求できなくなった」 医療事務として働く三木優子さん(仮名、20代)は、まるで“名ばかり正社員”の状態だ。優子さんは診療情報管理士の資格を持ち、医療事務を得意とする派遣大手に正社員として入社。派遣会社に籍を置きながら病院などに派遣される「特定派遣」という形態で働き始めた。 診療情報管理士とは民間の資格で、患者の診療録を精査しデータを分析するなどして医療の安全管理、質の向上を図る役割がある。全国で約2万人が認定を受けている。病院職場では、医師や看護師、薬剤師など国家資格を持って働く職種が大多数の中で、事務職の存在感を増すきっかけとなったのが、2000年度の診療報酬で「診療録管理体制加算」が導入されたことだ。診療録を管理