長崎県の小値賀町議会で、議員報酬を年齢で分ける条例案が可決した。 若手議員のみ報酬アップへ 長崎県小値賀町議会は11日、月額18万円の議員報酬を「50歳以下に限り30万円に引き上げる新しい条例案」を全会一致で可決した。 小値賀町では、通常の議員報酬は月額18万円、議長の報酬は月額25万5千円と定められている。新しい条例が適用されると、50歳以下の議員の報酬が、議長の報酬を超えることになる。 若手が立候補しない現状 小値賀町は、小値賀本島を中心として、その周囲にある大小17の島から成る町。1293世帯、2665人が暮らしている。総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は46%と、全国平均(25.1%)を大きく上回っている。 そんな小値賀町では、町議員も高齢化している。10名いる町議は全員50歳以上で、平均年齢は65.3歳だ。2011年に行われた町議選挙では、50歳以下の立候補者がゼロだった