14日の大学入試センター試験で起きた「地理歴史」「公民」の問題冊子の配布ミスを受けて、希望者への再試験が21日、全国で行われた。 受験したのは、対象者約3500人のうち212人。この日は、埼玉県川越市の東京国際大でいったん受験を断った男子受験生1人を、約4時間遅れで受験させるトラブルもあった。 大学入試センターによると、この受験生は21日午前9時頃、同大を訪れたが、事前に再試験の希望を明確に示していなかった。このため、同大側はセンターの指示に従い、「受験は認めない」と受験生に伝えた。受験生は一度帰宅したが、同11時頃、センターは吉本高志理事長の判断で、「再試験を認めるべき」と対応を一転させ、午後1時15分から、男子受験生の再試験を行った。 同センターは男子受験生を新宿駅まで車で迎えに行き、東京都目黒区のセンター本部で受験させるという前例のない措置を取っていた。