19世紀末、アヘン戦争や辛亥革命によって支配権があやふやになり、どこの国の法律も及ばないエリアになってしまった香港北部の「九龍城砦」。1992年に取り壊されるまで増築に増築が重ねられ、あらゆる人々を受け入れていたまさに「魔窟」という名にふさわしい場所でした。 1. 19世紀末、香港島内でも清朝の飛び地であったこの地区には文字通りお城がありました。これを住民が拡張に拡張を続けたのが九龍城砦。 2. 香港啓徳国際空港が近くにあったため高さの規制はあったもののそれ以外に建築規制はいっさいありませんでした。なので1階ごとの高さが微妙に違う部分があります。 3. フロアがギザギザに並んでいるとかもうありえない。 4. 屋上もデコボコです。 5. 行政側もゴミの収集や上下水道の整備など最低限のインフラを除いてはほぼノータッチだったので電線やアンテナもこの通り。 6. いくつかのビルがお互いに寄り添うよ