慢性的な購読者減に苦しむニューヨーク・タイムズ。プリント版の購読者獲得法としてメールマガジン(メルマガ)に着目した。通常のメルマガは受信箱のなかで埋もれがちだが、同社のメルマガは開封率70%を達成したという。ソーシャルでのニュース消費が拡大した時代、「少し」アナログな戦略は奏功するか。 プリント版の慢性的な購読者減に苦しむニューヨーク・タイムズ。起死回生の一手としてメールマガジンを選択した。しかも、そのメルマガでは、本紙の記事転載という効率性を捨て、専門の編集者を用意したり、専属の有名コラムニストを起用したりと、独自コンテンツの拡充に努めている。 記事単体で評価され、SNS内で消費されていくフィードのニュースに比べて、雑誌的な手法で丹念に製作される、ニューヨーク・タイムズのメルマガ。いまや開封率が70%を上回るものもあり、ロイヤリティの高い新規購読者の獲得源と期待されている。 ジャンルを細