1.2つの投書 今回のネタは、次の2つの投書である。 6月11日 毎日新聞 「聞き苦しい、人前での「お母さん」」 日本語の乱れについて時々論議されるが、最近テレビ番組を見ていて非常に気になることがある。 それは、敬語の一種である「母」や「父」という謙譲語を用いないという人がとても増えたということだ 十数年くらい前は、若いタレントでも「母」と言っている人がいたように思うが、最近は年配の人でも、自分の親のことを話題に出すとき、平気で「お母さん」とか「お父さん」と呼んでいる。 人前で話題に出すときは「父」や「母」と言うということは敬語の基本中の基本だと思うが、そういう知識はないのだろうか。現代は言葉の使い方に鈍感になっている人が多いように思う。 敬語を正しく使うということは、大人でも難しいことである。学校でも最低限の敬語は使えるように指導しているが、身近な大人が範を示すことによって、