「Photoshop CS4」は様々な機能が進化している。特にデジタルカメラの弱点を克服する機能や、暗室ワークでのテクニックの再現等、フォトレタッチに必要な機能が満載している。中でも進化したレイヤー合成と「覆い焼き・焼き込みツール」は実践でも役に立つツールといえる。 レイヤー合成による被写界深度の合成 ピントの合っている範囲を広げるには絞りを絞り込んでいく必要がある。しかし、極端に絞ってしまうと光の回折現象が起きて、どうしてもシャープネスに欠ける画像になってしまう。これは、フィルムの時代からの問題であり、その影響がデジタルになり、いっそう顕著に現れるようになった。そのため、現在ではフィルム時代以上に、絞り込んで撮影するのは厳禁となってきている。 しかしながら、全体的にシャープに写っている写真への要求は高く、多少のピントの甘さをシャープネスでカバーして納品しているのが現状だ。その問題を少しで