牛丼チェーンのすき家と松屋が、12月半ばからイクラ丼を期間限定で販売したことで話題になりました。この件に関して記事を書く依頼がありましたので、筆者も実際に買って食べてみました。 今年(2024年)はサケの漁獲量が前年比で減り、国産のサケの価格が上がっています。サケの魚価が上がればイクラの価格もあがります。ところが、すき家も松屋もイクラ丼の価格は980円〜となっており、なぜ消費者に手が届きやすい価格で提供できるのでしょうか? 2社ともイクラの原料の産地は「非公表」としていますが、この価格を実現できたのは、国産のサケ(シロサケ)の卵(イクラ)ではなく、粒が少し小さい輸入品のカラフトマスの卵を使ったイクラを恐らく使用しているからではないかと考えられます。 イクラに限らず、サケ、サバ、シシャモ(カラフトシシャモ)をはじめ多くの国産水産物は、輸入品に切り替わっています。ところが水産物の需要は世界全体