日本語を単純に英語に置きかえるのをやめ、日本語が意図している内容をその都度しっかりと考え、3C(Correct, Clear, Concise)に沿った英語で説明することが重要です。日本語「任意の」と「フロー」を扱います。 「任意の」のありがちなズレ 「任意の」という日本語表現は、日英翻訳者への落とし穴となりがちです。これを和英辞書で調べると、arbitraryという単語が出てきます。 このarbitraryは、私個人が日英翻訳の仕事を始めて間もない頃、英国人テクニカルライターに注意をされた単語です。その際、「arbitrary = デタラメ」、と赤字で書き込まれたことが印象に残っています。 英国人テクニカルライターの指摘通り、arbitraryは「でたらめ」を表します。つまり、「てきとう」という意味です。 一方、技術文書に出てくる「任意の」や「任意に」は、「てきとう(=デタラメ)」の意味