サッポロホールディングスへの買収提案で突如、脚光を浴びた米国系投資ファンド「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(SPJSF)」。上場する29社の大株主だが、いったい何ものなのか。実は経営陣の肝を冷やす、外資ファンドが近く大挙してやってくる恐れもあるという。 運用規模も資金源もはっきりしない――外資ファンドには、そんな不透明さがつきまとう。 購入資金は約3087億円で、その時価総額約4414億円。この数字は、3月15日現在で判明しているSPJSFの29社分の運用内容だ。関東財務局に提出された大量保有報告書を基に計算した。金融当局が報告書の提出義務を課しているのは、1社の株式に占める保有割合が5%超の上場株。つまり5%を下回る株式は、いったいどれほど保有されているかわからない。 SPJSFとは何ものか。 本誌がスティール側に取材を申し込んだところ、SPJSFの広報担当