交流サイト(SNS)への投稿などで刑事事件の遺族の心情を傷つけたとして4月、国会議員が行う裁判官弾劾裁判で罷免され、法曹資格も剝奪された岡口基一・元判事(58)が東京新聞のインタビューに応じた。 有名な法曹家向け実用書の著者として知られる一方、SNSでフォロワーを「楽しませようと」際どい投稿を繰り返すなど、異色の裁判官として知られた岡口氏。遺族への思いから今回の弾劾裁判への不満、背後に潜む最高裁の体質まで、60分にわたって率直に語った。(デジタル編集部・吉田通夫、宮尾幹成)
元裁判官の岡口基一氏が、今年度から司法試験予備校「伊藤塾」で講師を務める。 岡口氏といえば、裁判当事者への不適切なネット投稿を理由に、裁判官弾劾裁判所から4月3日に罷免判決を受けたばかり。過去には、自身のブリーフ姿をSNSに投稿したことが話題になるなど、「お騒がせ裁判官」のイメージも強い。 一方、法律関係者からは、弁護士らが活用する『要件事実マニュアル』など、多くの法律書を執筆したベストセラー作家として、法的素養が高く評価されており、「セカンドキャリア」が注目されていた。 岡口氏は弾劾裁判の本人尋問で、「現在の法曹育成はうまくいっていない」と述べ、育成への関心を示していた。どこに課題があるのか、くわしく聞いた。 (このインタビューは法曹養成に関する連載企画の一環として、岡口氏の罷免が決定する前に実施しました) ●実務家に必須「要件事実」の教育に不備 岡口氏によると、現在の法曹教育でもっとも
新しい職場となった予備校でインタビューに応じる岡口さん この記事の写真をすべて見る 「被害者のご遺族を傷つけるような意図はなかったが、今回の判決が認定したとおり、結果的に遺族の方が傷ついてしまったものであり、申し訳なく思います。ただ、法律の専門家ではない国会議員が裁判官を裁く、弾劾裁判というシステムの問題も痛感しました」 【写真】国会議員が裁判官となる弾劾裁判所 こう話すのは元仙台高裁の裁判官、岡口基一さん(58)。SNSへの投稿内容を理由に訴追され、4月3日の裁判官弾劾裁判で「罷免」判決を受けて、法曹資格を失った。罷免となった裁判官は戦後8人目だが、「表現」が問題とされたのは初めてだった。 実名で投稿続けた「発信する裁判官」 岡口さんは、裁判官とは明かしていなかったが実名でブログやツイッター(現X)などの投稿を続け、「発信する裁判官」として有名になった。筋トレで鍛えあげた上半身裸のブリー
津地方裁判所の現役の裁判官が、地域手当の支給率に格差があるため転勤によって実質的に給与が減ったのは裁判官の報酬の減額を禁じた憲法に違反しているなどと主張し、国に対し、減額分の支払いなどを求める訴えを起こす方針を明らかにしました。現役の裁判官が国を相手に裁判を起こすのは異例です。 訴えを起こすのは、津地方裁判所の民事部で裁判長を務める竹内浩史裁判官(61)です。 人事院によりますと、国家公務員には、勤務する地域にある民間企業の給与に近づけるために地域手当が支給されていて、その支給率は、大都市など地域によって異なっているということです。 竹内裁判官は、16日に名古屋市内で会見を行い、この地域手当に不合理な格差があるうえ、昇給もなかったため大都市から地方に転勤することで、実質的に給与が減額されたと主張しています。 そのうえで、「裁判官の報酬は在任中減額されない」と保障する憲法に違反しているなどと
【読売新聞】 国民の信頼が欠かせない裁判官が、SNSで犯罪被害者の遺族らを傷つける発言を繰り返した。職責の重さを自覚しない行為だと言う他ない。 SNSへの不適切な投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして 罷免 ( ひめん ) を求
「意見割れ、ぎりぎりの結果」 裁判長が会見 岡口判事弾劾(時事通信) - Yahoo!ニュース 主任裁判員の階猛衆院議員は「裁判官は憲法の番人で、権力の暴走を止めるための表現の自由は守らねばならない」としつつ、「SNSの中傷では自殺する人もいる。被害者を傷つけ、悪質性が高いと認定した」と述べた。 インターネット時代になり、誰もが容易に情報発信できるようになって、批判を受けるような情報発信も激増しています。裁判官で、実名で積極的に発信している人はほとんどいないので岡口氏が悪目立ちしている面がありますが、国会議員でも批判を受けるような発信をしている人は少なくないのが実状です。岡口氏が罷免なら、その地位を追われるべき国会議員は少なくないと感じる人も多いでしょう。 裁判官の地位を失うだけでなく、法曹資格も失い弁護士になることもできない、そういう制裁が、行なった行為と均衡が取れたものかどうか甚だ疑問
結論(事実関係) ○最高裁判事の枠や各団体(裁判所・弁護士・検察官)からの一名を推薦し、内閣はそれに従うという慣例が成立したのはここ50年ほどで、法的根拠はない。 ⇒一名は誤り。追記にて修正 ○慣例ができるまでは内閣も最高裁も各団体も枠にとらわれず、内閣の任命権は実質的なものであった。 ○現行の慣行については賛否がある。(利権ではないか/バランスが取れている) (所感) ○少なくとも慣行破りが直ちに悪とは考えにくい。 ○より相応しい人選であったのかは議論する余地がある。 ○そもそも最高裁判事の任命権は三権分立の趣旨からすると内閣から最高裁への牽制機能であり、それが形骸化していることは制度の趣旨に反するのではないか。 本論以下の記事のブコメにおいて、「最高裁判事の任命を慣例に従って日弁連の推薦の通りとしなかったのは間違っている」という前提のブコメが大半を占める。 安倍内閣が崩した最高裁判事選
どうせお前らは最高裁判所の裁判官の事なんて興味ないんだろ? 選挙期間に入って裁判官を罷免させる権利の一部を持つ人が一億人近くもいるはずなのに、話題になるのは政治家や政党の事ばかりで、裁判官についてはさっぱりだからな。 そして選挙当日は、小選挙区と比例代表の投票後に、国民審査の投票用紙を何も書かずにそのまま投票箱に入れるんだろ? せっかく俺が裁判官のことを調べた上で×を書いて不信任に投じても、お前らが記入欄を空欄のまま投票するから信任されちまうじゃねーか。 裁判官を罷免するには有効投票の過半数以上の不信任が必要だけれども、×以外の印を書くか空欄のままだと信任扱いになるからな。 審査対象となる裁判官をしっかりと調べた上で、信任するという強い意志を込めて空欄で投票するんなら、俺もその意思を尊重しよう。 でもそんな人は極一部で、何も考えずに空欄のまま投票する人がほとんどだろ。 はっきり言ってそんな
2021年10月07日 「裁判所の電気」使用禁止処分(2):抗告棄却決定 横浜地方裁判所第3刑事部景山太郎裁判長の「裁判所の電気使用禁止処分」について私どもがなした抗告について、東京高等裁判所第5刑事部は10月6日付で抗告を棄却するとの決定をしました。東京高裁決定は、「異議を棄却するとも告げていない」「異議申立棄却決定は存在しない」という景山太郎裁判長の意見書における主張を受け入れて、「本件抗告の申立ては存在しない決定に対するものであり、不適法である」としました。 われわれは特別抗告をする予定です。その中で、事実に反する景山裁判長の意見書に対する反論もする予定です。 【参考資料】 景山太郎裁判長の意見書 東京高裁の抗告棄却決定書 「刑事裁判」カテゴリの最新記事
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2015年に東京都江戸川区で女子高生が殺害された事件を巡り、岡口基一・仙台高裁判事(55)からインターネット上で侮辱されたとして、女子高生の両親が岡口氏に慰謝料など計165万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。岡口氏は、この事件を含め、SNSへの不適切な投稿で懲戒処分を2回受けている。 岡口基一判事 訴状によると、岡口氏は東京高裁に在籍していた17年12月、同区で都立高校3年の岩瀬加奈さん(当時17歳)が殺害された事件について、ツイッターに判決文を閲覧できるURLを掲載し、<首を絞められて苦しむ女性に性的興奮を覚える性癖を持った男><そんな男に、無惨にも殺されてしまった17歳の女性>と投稿した。 また、岩瀬さんの両親が東京高裁に投稿を抗議すると、ブログに<申し訳ないが、単に因縁をつけているだけ>と記載。さらに、フェイスブックに<遺族の方々は、俺を非難するよう東京高裁
2回目の分限裁判の審問期日は、本年7月10日に行われ、 私本人の陳述としては、以下のような陳述をしてきました。 *なお、この裁判は、申立書が機密文書指定されるなどしていたため、これまで、その進行について、こちらから、公にすることができなかったものです。 最初に、私の方から、意見の陳述をさせていただきたいと思います。 今回の分限裁判の申立ては、前回同様、理由のない申立てといわざるを得ず、直ちに却下されるべきものです。 その理由について、手続上の問題と実体上の問題に分けて、手短に述べたいと思います。 まずは、手続上の問題です。 一番の問題は、秋吉淳一郎仙台高等裁判所長官が、分限裁判用の資料とすることを秘して、私から事情聴取をしたことです。 仙台高裁長官は、「マスコミや遺族の代理人弁護士から問い合わせがあると思われるから、その時に答えられるようにしておきたい。そのために、今から話を聞かせてほしい
岡口判事を戒告 懲戒、異例の2度目―FBに不適切投稿・最高裁 2020年08月26日21時34分 岡口基一判事 自身のフェイスブック(FB)に殺人事件の遺族を侮辱する投稿をしたとして、懲戒申し立てを受けた仙台高裁の岡口基一判事(54)の分限裁判で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)は26日、「国民の信頼を損ね、品位を辱めた」と判断、岡口判事を戒告とする決定をした。同判事は2018年にもツイッターへの投稿で戒告とされている。同じ裁判官が2度懲戒されるのは異例。 岡口判事「法治国家と言えず」 ラジオで検察定年延長を批判 決定などによると、岡口判事は19年11月12日、自身のFBに、東京都江戸川区で高校3年岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件について投稿。遺族が同判事を国会の裁判官訴追委員会に訴追請求したことに触れ、「遺族は俺を非難するよう洗脳された」などと書き込んだ。 決定は「遺族を
東京高等裁判所の裁判官がツイッターに裁判の当事者を傷つける内容の書き込みを行ったとして、東京高裁は24日、この裁判官の懲戒を最高裁判所に申し立てました。 懲戒を申し立てられたのは、東京高等裁判所の岡口基一裁判官(52)です。 東京高裁によりますと、岡口裁判官はことし5月自身のツイッターに、犬の前の飼い主が今の飼い主に返還を求めた裁判のインターネット記事を引用した上で、「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?3か月も放置しておきながら」などと書き込みました。 岡口裁判官はこの裁判には関わっていませんでしたが、東京高裁が裁判の当事者から抗議を受け調査したところ、岡口裁判官が判決文を読まずに軽率に書き込んだということで、裁判の当事者を傷つけたとして、24日最高裁に懲戒を申し立てました。 調査に対し、岡口裁判官は「インターネットの記事を要約しただけだが、傷つけたのであれば軽率で、弁解の余地はなく申し
ツイッターに殺人事件に関する不適切な投稿をしたとして、厳重注意処分を受けた東京高裁民事部の岡口基一裁判官(52)について、高裁が裁判官分限法に基づき最高裁に懲戒を申し立てたことが24日、関係者への取材で分かった。 裁判官の対外的な発言を理由とした懲戒申し立ては異例。最高裁が今後、分限裁判を開き、戒告か1万円以下の過料にするかを決める。 被害者の尊厳への配慮が全くないとして、遺族が処分を求める書面を高裁に提出。高裁が今年3月、厳重注意処分としていた。
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