福島県教委は新年度、不登校の児童や生徒を支援するオンライン教室を全県に拡大する。県内では2023年度に不登校となった児童生徒数が過去最多を記録するなど、支援の在り方が課題となっている。インターネットの仮想空間「メタバース」を活用して他者との交流や学習活動を後押しし、登校が難しい状況にある子どもたちの支援を強化する。 オンライン教室の名称は「不登校児童生徒支援センター(通称roomF=ルームエフ)」。不登校のオンライン支援を行う先進地の事例を参考に、23年度からモデル地区として福島と会津美里の2市町に導入。専任の教員がビデオ会議システムを使って子どもたちの学習支援や悩み相談に応じてきた。本年度はモデル地区を7地区に拡大し、新たにメタバースを導入。教育プログラムをメタバース上で選択できる仕組みを構築するなど、受け入れ態勢を段階的に整えてきた。現在は数十人の児童や生徒が登録している。 仮想空間上