先の自民党総裁選で森喜朗元首相に「派閥のあしき勢力だ」と引退を迫った河野太郎衆院議員が3日、党の理念を論じる政権構想会議の司会役を任された。いきなり「会議は禁煙。吸いたい人は出て行って」と強権を発動。最前列にいた愛煙家の古賀誠元幹事長が思わず顔をしかめた。 落選した元職を含む約150人が出席。河野氏は「発言は1人1分」に限り、2時間たったところで議論を打ち切ろうとした時、森氏がおもむろに「私も」と挙手し、「ここでも河野さんに排除されそうになった」と発言。会場は爆笑に包まれた。 河野氏起用は「司会なら過激な発言はしないだろう」という伊吹文明議長代理の作戦だった。思わぬ展開にはなったが、伊吹氏も「河野さんの司会で『自民党は変わった』との声があった」と満足げだった。(冨名腰隆)