近年、肌のトラブルを訴える人は増えている。乾燥が目立つ冬や、花粉症のシーズンは皮膚科を訪れる人が増える一方で、「体質だし、乾燥肌だから仕方ない」とあきらめてしまう人も多い。 こうした肌のトラブル、実は「体質ではなく姿勢にある」と、新たに「アトピー発症機序理論」を提唱するようになった、ナビタスクリニック川崎の皮膚科専門医、山本綾子先生(日本皮膚科学会専門医)が、さまざまな皮膚病・肌トラブルについて解説する連載。 3回目は、お腹に「谷折り線」ができている人は要注意だという、背中や腰のかゆみについて。 体幹のかゆみで多いのが、背中の上部(肩甲骨あたり)と腰。 「ベルトがすれて腰がかゆい」という男性の話を聞くことがあります。あるいは「ブラジャーのひもが当たって肩甲骨の付近がすれてかゆいみたい」と話す女性も結構、いますよね。実際に「腰や背中がかゆいのは、すれるからだ」と思っている人は多いでしょう。で