「七つの会議」を読んだので感想です。「半沢直樹」の原作者として知られる池井戸潤氏は現代の企業の問題点をえぐり出す小説を書くことで有名です。 池井戸小説のテーマに共通してあるのは企業内に蔓延る怨嗟です。部下に責任をなすり付けたり、手柄を横取りしたり、嫉妬で人を追い落としたり、権力と金に媚びたり、社内にうずまくドロッとしたものが生々しく描かれているわけです。要するに、登場人物の大半がロクでもない人達で構成されている。しかし、それが他人事とは思えない。それなりの規模の会社に勤めているサラリーマンなら、あるあるネタが詰まっていたりするわけです。だから、半沢直樹があれだけヒットしたわけですね。 ただ、ロクでもない彼らにも家庭があり、背負っているものがある。彼らには彼らなりの理由があり、生い立ちからそこに至るまでの経緯を掘り下げてあるので、どこか憎めないところがあったりするわけです。そうした人間模様も
ビル・ゲイツが、2013年に読んだ本のベストを選んでいたのでメモ。基本的にノンフィクションがメインのセレクトになっております。 『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』 マルク・レビンソン 日経BP社 貨物コンテナがいかに世界経済を変えたのか?みたいな本。すげー地味な題材ですが、レビューはかなりの高評価。ゲイツさんも「もう貨物船を同じ目で見られない!」と大絶賛。ここまで言われると読んでみたくなるなぁ…。 『The Most Powerful Idea in the World』 William Rosen Univ of Chicago Pr 蒸気機関の発明のプロセスから、産業革命の歴史をたどる一冊。これまたAmazonのレビューは高評価ぞろい。ゲイツさんは2009年から蒸気機関に興味があったらしい。 『Harvesting the Biosphere: What We Hav
2012年07月02日10:20 出版社の収益構造のウラ側 カテゴリ書籍の裏話 編集担当の木戸です。 出版業界の利益構造は、一般的にはあまり知られていません。 そこで、今流行りの新書などの一般書を例に、 初版本のコスト構造をざっくりとご説明しましょう。 書店+取次卸のマージンは30%、出版社の取り分は70%です。 70%の内訳は印税が10%、印刷や編集費等の製造原価が30%、 販売管理費20%、利益が10%です。 しかし、これは大手や老舗の出版社の条件です。 その他多くの出版社は、掛け率を低く抑えられているばかりか、 配本を取次卸に委託すると、売れようが売れまいが 配本した部数分だけ「歩戻し」という手数料が発生します。 そのため多くの出版社の取り分は、 せいぜい60%くらいといえます。 上記の通り、印税と製造原価をあわせた原価率は40%。 ただ、これは初版が全部完売したという前提での話。
運命を拓きゆく者へ 著者 新渡戸稲造 (著) , 実業之日本社 (編) 何が起ころうとも、運命を受け入れ、その上で、雄々しく切り拓いていく。人生と仕事の羅針盤! 本書は、新渡戸稲造博士の名著『世渡りの道』『修養』『人生読本』から、「自己を高める」をテーマとして項目を精選、現代仮名遣いを用いた平易な日本語にして、注や見出しを加えて再編集、新たに編んだものです。明治・大正の人々に大きな感化を与えた新渡戸博士の教えは、今も色あせることはありません。自分とはどんな存在なのか、いかに自己を成長させていくか、逆境をどう乗り越えていくか、そのためには日々、どんな心得を持ち、修養すればいいのか、……といった思索的な提言から、読書会のすすめ、ひとり時間の活用術、怒りの対処法、……といった具体的なアドバイスまで、まさに、自己啓発書の原点といえる珠玉の1冊です。東レ経営研究所特別顧問佐々木常夫氏による「発刊に寄
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