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zonbipoに関するdanseのブックマーク (2)

  • 宮崎県のある方言について|zonbipo

    1 親父の実家は宮崎県の南端で,志布志しぶし湾の小さな港町にある。わたしは毎年の年末年始に,数日間だけいる。齢80を超えた両親を気にかけてか,親父はこの頃,頻繁に宮崎へ帰るようになった。いまわたしは山陽新幹線の2号車にいて,夜更けに広島駅で降りて,真っ赤な在来線に乗り継いで山口県岩国市に帰る。親父は宮崎にいるそうだ。まぁ,会いたい訳でもない。 思えば今年,東京から離れるのは,正月の帰省ぶりになる。わたしは,旅行することをやめてしまった。 宮崎の祖父母は薩摩訛りがかなりきつくて,親父の通訳を交えなければ,会話の2割程度が理解できない。地域に独特の語彙や観念にきょとんとするのではなく,薩摩弁は仏語のように,リエゾンの夥おびただしい多用によって,話し言葉と書き言葉にとっても距離がある話法なのだ。リエゾンっていうのはI LOVE YOUの発音がアイラヴューになるみたいなことね多分。だから,まず発音

    宮崎県のある方言について|zonbipo
    danse
    danse 2023/11/03
    “まず,おさかなのことは「イオ」と呼びます。”
  • ZPSS®︎0000|zonbipo

    1 今年の夏は恐山に行った。八戸を朝早くに出発して,着いたのは太陽が傾きはじめた時刻だった。もっともその日は悪天候で,太陽は見えなかった。実際の恐山は異界とかではなくて,もっとリアルな場所だった。吹き付ける冷たい風が赤い風車を揺らして,持ってきたビニール傘を壊した。ばらばらな方向に折れた傘の骨が風の抵抗をもろに受けて歩きづらかった。雨と風にひるんで下を向くと,たくさんの丸い石に子どもの名前が書かれていた。太いマッキーの筆跡かもしれない。私には産まれてこなかった兄がいる。池に500円玉を投げ入れた。べたこともない鉛の味が口の中に広がるのを感じた。 山を降りて,車にガソリンを注いでいると目の前に大破した軽自動車が転がっていることに気づいた。私のレンタカーと事故していた車の距離があまりにも近くて,気が付かなかった。オレンジのハスラーがレッカー車に引き抜かれていて,激突先のガソリンスタンドのサイ

    ZPSS®︎0000|zonbipo
    danse
    danse 2023/10/12
    “たしか,その子は「間違いなく恐山の祟りだね」といっていた。なぜかというと,私のレンタカーをアルファードでぶつけていないからだ。”
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