滋賀県彦根市で交番勤務の19歳の男性巡査が、同僚の41歳の巡査部長を拳銃で射殺した。精神科医・片田珠美氏は、「加害者は『間欠爆発症』の可能性がある」と語る。怒りや攻撃衝動を制御できない衝動制御障害で、「これくらいのことであんなに怒るなんて」という人は、このタイプかもしれない。周囲はどう対処すればいいのか――。 滋賀県彦根市の滋賀県警彦根署河瀬駅前交番で、19歳の男性巡査が、同僚の41歳の巡査部長を拳銃で撃って殺害した。殺人容疑で逮捕された巡査は、「罵倒されたので撃った」などと話しているようだ。 もっとも、「罵倒された」というのは加害者側の主張であり、死亡した巡査部長が本当に罵倒したのかどうかについては、確認のしようがない。なぜ、この巡査は巡査部長を射殺したのだろうか? ▼軽口や冗談も引き金「間欠爆発症」の可能性 まず考えられるのは、この巡査が「間欠爆発症」である可能性だ。間欠爆発症は、怒り