人間の数だけ真実があるとする人文主義を愛する者としては、このデタラメ理論はきっちりと反駁しておかなければならない使命感を強く抱いた。 大事なのは、データではなく、私たちの実感である。 そして、私たちの実感からいえば、凶悪犯罪は間違いなく増えてる。 では、犯罪の件数自体は減っているのに、なぜ私たちはそのように感じるか? 答えは、命の価値が上昇してきているからである。 若者による凶悪犯罪が増えてるという認識は100%正しい この辺りはかなりワクワクして読んでいた。 でも、結論から言ってしまうと、ダメダメだった。認知世界の話は好物の類なんだけど、この増田の論理はあまりに雑。実感を最重視するのなら、実感に基づいた綿密な論理が必要なわけで。 これは地球規模で、そして歴史的な規模で進行していることであるが、 私たちは過去に比べて圧倒的に死ななくなっている。 病気で死ななくなった。事故で死ななくなった。