【パリ=三井美奈】米ニューヨークで強姦未遂罪などで起訴された後、公訴が棄却されたドミニク・ストロスカーン前国際通貨基金(IMF)専務理事(62)が18日、フランスへの帰国後初めて民放テレビに生出演し、「(来年行われる)仏大統領選に立候補したかった。だが、すべて過去のことだ」と述べ、事件による政治的打撃を苦渋の表情で語った。 事件については「道徳上の過ち」と認める一方、検察調書のコピーを振りかざして「暴行はなかった。(被害を訴えた女性に)傷痕や出血はなかったと記されている」「ワナの可能性がある」と訴えただけで、詳細への言及は避けた。司会者に逮捕時のことを聞かれると、目を閉じて沈黙し、「怖かった」と繰り返した。