円安による漁船燃料の価格上昇を受け、秋田県漁業協同組合(山本健蔵組合長)は25日、県内の漁船約1800隻を一斉休漁した。 一斉休漁は原油が高騰した2008年7月以来、約5年ぶり。 県漁協によると、漁業者向けのA重油は1月頃まで1リットル当たり80円台で推移していたが、2月以降90円を超す水準になっている。ヒラメなどの底引き網漁船では1日当たりドラム缶(200リットル)4~5本分の燃料が必要で、負担が増しているという。 県漁協の工藤恭一・北部総括支所長は「円安でとても苦しい状態だ。29日の全国集会にも参加し、政府に窮状を訴えたい」と話した。