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コラム別に読む : モディアノの世界 堀江敏幸さんが選ぶ本 - 堀江敏幸(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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コラム別に読む : モディアノの世界 堀江敏幸さんが選ぶ本 - 堀江敏幸(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
■自身の内部の沈黙を描く 去る十二月七日、今年のノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノが、... ■自身の内部の沈黙を描く 去る十二月七日、今年のノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノが、ストックホルムで短い講演を行った。この作家が人前で話すときに見せる極度のためらいを知っているフランスの読者は、当人以上に緊張していたことだろう。しかしモディアノは、わかりやすい言葉で練られた草稿を訥々(とつとつ)と読みあげ、自身の文学的来歴と小説作法とをみごとに語ってみせた。 ■寂しさと空虚感 モディアノは一九四五年、パリ近郊ブーローニュ・ビヤンクールに生まれた。父はイタリア系ユダヤ人、母はベルギー人。偽の身分証明書を得てパリに潜伏していた男と、あまりぱっとしない俳優だった女が、誰も語りたがらない占領下のパリで出会い、子をもうける。留守にしがちな親たちにかわって幼いモディアノと、早くに亡くなる弟を見守ったのは、陰のある怪しげな人たちだった。 先の講演でモディアノは、本を書きあげる直前に味わうど