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女版バイアグラは必要なし
リズ・キャナーのドキュメンタリー映画『オーガズム・インク』に登場するシャーレッタは、目を背けたく... リズ・キャナーのドキュメンタリー映画『オーガズム・インク』に登場するシャーレッタは、目を背けたくなるほど気の毒だ。 いま60代の彼女の悩みは、夫との性行為でオーガズムを感じないこと。そこで脊椎に電極を埋め込んで性的快感を得る装置「オーガズマトロン」の被験者になった。ところが、スイッチを入れても左脚がピクピク動くだけだった。 装置を外したシャーレッタが、キャナーに嘆く。「私って、異常なだけじゃなく病気なのね」 しかし彼女は、ほかの方法ならオーガズムを得られるという。ならば、とキャナーは言った。あなたは少しも異常じゃない、女の10人に7人は性交じゃ「感じない」のだから、と。そう聞いたシャーレッタは笑顔になり、じゃあ今のままでいいのね、と納得する。こんなふうに堂々と言える女性が多ければ、映画の完成までに10年もかからずに済んだろうに。 5月27日にニューヨークで初上映された『オーガズム・インク』
2016/01/11 リンク