●閾値(しきいち)問題 閾値とは、一般には、なんらかの反応を惹き起こすために必要な最小のエネルギー値を言う。価値判断の問題では、「~である」と評価する最低線のことである。 閾値問題は、その閾値をどこに設定するかの問題である。評価をめぐる議論においてこのことを意識しておかないと、無意味な主観のぶつけ合いになってしまう。たとえば、ある本がよく売れたかどうかは、「何冊以上売れた場合によく売れたと評価するか」という閾値をどう設定しているかを明確にせずにはまともな議論にならない。「あれはよく売れた」「いや売れていない」と押し問答をするだけでは不毛である。 ●殺仏殺祖(自由その2) 逢佛殺佛。逢祖殺祖。逢羅漢殺羅漢。逢父母殺父母。逢親眷殺親眷。始得解脱。 仏に逢うては仏を殺せ。祖に逢うては祖を殺せ。羅漢に逢うては羅漢を殺せ。父母に逢うては父母を殺せ。親眷に逢うては親眷殺せ。始めて解脱を得ん。 臨済宗の