太田誠一農相は12日、衛星放送「BS11デジタル」の番組収録で、汚染米の転売問題に関連し「(汚染米から検出されたメタミドホスは)低濃度で、人体への影響はないと自信をもって言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」などと発言した。転売問題では、農林水産省の検査体制や汚染米の売却先に関する情報公開が不十分だとの批判が強く、事態を軽視しているともとれる発言が更なる反発を招く可能性もある。 【写真特集】太田農相の“じたばた” 太田農相は、今回の汚染米から検出されたメタミドホスの濃度が中国製冷凍ギョーザ事件の約60万分の1であることなどを説明し「私が言うと、いいかげんに問題を扱っていると言われそうだから、あまり安全だと言わないが、でも安全なんだ」などと述べた。同農相は収録後、記者団に対し「国を揺るがす大問題で、省を挙げて取り組んでいる。軽視しているのではなく、沈着冷静に対応しているという意味だ