◆本山教授が現地で事実関係を調査 佐賀県神埼市のアグリコマース(株)が輸入販売していた土壌活性剤「ニームオイル」(注)から、海外では登録があるが日本では登録されていない(申請中)殺虫剤アバメクチン(放線菌が生産するマクロライド系殺虫剤)が検出されたと3月29日の「第53回日本応用動物昆虫学会大会」(札幌)で、本山直樹東京農業大学客員教授が発表した。 本山教授は今年の1月9日にも同様な発表をし、新聞報道がされた。さらに日本環境動物昆虫学会誌「環動昆」(第20巻第1号)でも「土壌活性剤とラベル表示されたニームオイル製剤の殺虫活性と有効成分」と題して詳細な分析結果が掲載された。 しかし、2月25日に農水省は「農薬としての薬効を示す濃度と比較して著しく低い」ピペロニルブトキシド(pbo)は検出されたが、アバメクチンは検出されず「無登録農薬とは判断されません」と公表した。さらに本紙の取材に対し