東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町で震災当日、津波が迫る中、防災無線で住民に避難を呼び掛けたまま行方不明となっていた同町危機管理課職員遠藤未希さん(24)の死亡が2日、確認された。 南三陸町によると、遠藤さんは3月11日、町役場の防災対策庁舎2階の放送室から、防災無線で「津波が来ます。高台に逃げてください」と町全域に避難の呼び掛けを続けた。しかし、庁舎全体を襲う大津波にのまれ、犠牲となった。 県警によると、遠藤さんとみられる遺体が見つかり、DNA型鑑定をした結果、本人と確認された。遺体は近く遺族に引き渡される。 【関連記事】 【動画】立ち並ぶ家屋をなぎ倒す大津波=釜石港で国交省港湾事務所が撮影 〔写真特集〕宮城県南三陸町の状況 〔写真特集〕津波、その瞬間 〔写真特集〕東日本大震災 避難所の子供たち 〔写真特集〕東日本大震災〜こいのぼりを復興のシンボルに〜