今回の東京ゲームショウ2011では大手ゲームメーカーの展示以外にも、スマートフォン向けの面白いアプリや周辺機器が出展されていた。記者もいくつか実際に試してみたので、それらを紹介してみよう。 心理状態を反映して動くネコ耳、その名も「necomimi」 neurowareの「necomimi」 非常に大きな注目を集めていたのが、neurowareが展示していた、脳波を測定して心の状態を「ネコ耳」の動きで表す、その名もズバリ「necomimi」。ヘッドホンのようになっているネコ耳を被り、おでこと耳たぶにセンサーを付ける。このセンサーが心理状態を感知してAndroidアプリに送信。アタマの上に付けたネコ耳が状況に応じてピコピコ動くというものだ。心がリラックスしているとネコ耳はくたっと寝た状態に、集中しているとピンと立ち上がる。集中とリラックスが同時に訪れると、耳が立ち上がってぴくぴくと動くのだ。
写真●セッションに登壇した3人。右からグリーの東明宏部長、ミクシィの安部聡マネージャー、アマツの澤紫臣CCO 2011年9月15日から千葉・幕張メッセで4日間開催される東京ゲームショウ2011(TGS2011)。幕張メッセ内の国際会議場では、「新ゲームプラットフォーム=SNSが切り開く未来と現実」と題して、主要SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)プラットフォームのキーマンである、グリーの東明宏部長、ミクシィの安部聡マネージャー、アマツの澤紫臣取締役CCO(Chief Creative Officer)の3人がSNSゲームやSNSプラットフォームについて語った(写真)。 SNSゲームとは、SNSを利用して友人とプレイするオンラインゲームのこと。また、SNSプラットフォームはSNSゲームが稼働するプラットフォームで、メッセージ機能やグループ(クランやギルドとも呼ばれる)作成機能、ア
千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2011(TGS2011)で2011年9月16日、ディー・エヌ・エー(DeNA)で取締役ソーシャルゲーム事業本部長を務める小林賢治氏が「DeNAのソーシャルゲームプラットフォーム戦略」と題して講演(写真1)。ソーシャルゲームの提供企業が成功するためのポイントやヒットゲームを生み出すのに必要な人材像について語り、グローバル市場で展開中のゲーム配信プラットフォームや開発ツールについて解説した。 講演は、ソーシャルゲーム・ビジネスに成功する企業と失敗しがちな企業の違いを明らかにするところから始まった。小林氏はまず「『ソーシャルゲームを手がければ簡単に儲かりそうだ』とよく言われる。確かに成功企業の成長率や収益性は非常に高いが、実際には厳しい優勝劣敗の世界になっている」と語った。 続けて同氏は、ソーシャルゲームの参入企業が失敗しやすいパターンに言及。「社内の
印刷 関連トピックスソニー任天堂 世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ」が15日午前、千葉市の幕張メッセで始まった。出展した193社が自慢のゲームを披露するなか、存在感を見せつけたのは「ソーシャルゲーム」だ。携帯電話で安価に遊べる気軽さもあって利用者が急増。いまや不振のゲーム業界の牽引(けんいん)役になりつつある。 展示場のほぼ中央。約1千平方メートルの巨大なブースに100台を超える携帯電話が並べられている。ソーシャルゲーム運営サイト大手GREE(グリー)の展示。初参加でありながら、ソニーとほぼ同じ広さを構え、38のソーシャルゲームで遊べるコーナーを設けた。 ソーシャルゲームは高価なゲーム機やゲームソフトを買わなくてもゲームが始められるのが特徴だ。 人々がはまっていく構図はこうだ。 例えば、グリーの人気ゲーム「釣り★スタ」。釣り糸をたらし、タイミングよくボタンを押して魚を釣
「これからの数年間で、10億人が利用するサービスを作り出したい。これは決して不可能な目標ではない」。ソーシャルゲーム大手であるグリーの田中良和 代表取締役社長は2011年9月15日、東京ゲームショウ2011(TGS2011)の基調講演で、こう宣言した。 講演の前半で田中社長は、ソーシャルゲームにおける今後の戦略について語った(写真1)。まず、ソーシャルゲーム市場が急拡大した背景について「通信環境、流通手段、販売手法の三つの革新が同時に起こってきたからだ」と説明。“通信環境の革新”とは、携帯電話やスマートフォンなど通信機能を備えた端末の普及によって、多くのユーザーがネットワークへ常時接続できる環境が整ったことを指す。ゲームの作り手側もネットワークの常時接続環境を前提に、新しい発想のゲームを作れるようになったという。 また常時接続環境の普及に伴って、コンテンツの電子配信サービスの利用も促進され
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く