風が吹けば小説を書く 万城目さんが小説を書くきっかけとなったお話。高校時代「風が吹けば桶屋が儲かる」のような話をかけ、という課題を出された万城目。 「不倫の末に相手を殺して埋めた後、咲いた花を売って大儲けした」という突拍子もない物語をでっちあげました。 しかし、なぜだかそれが先生に褒められ、それが小説をかくきっかけとなったのだとか。 人間、何が影響するかわからないものですね。 非日常な作家の日常 万城目さんの日常には、なぜだか不思議な出来事が起こります。 幼少期の万城目少年が万博公園の茂みで不思議な鳥と遭遇する話「藪の中」。 真黄色のダチョウのような二足歩行の鳥とオレンジ色の鳥に遭遇した万城目少年。着ぐるみかと思ったら、茂みからニワトリのような三本足が見えていたのだとか。 ご両親や妹さんも目撃した不可思議な事件。けれど全員、鳥の記憶があいまいで現在もその正体はわからないまま。まさに「藪の中