昨年の「世界天文年」で盛り上がりを見せた天文ブームが、今年に入っても続いている。日本人宇宙飛行士の活躍や皆既日食などの天文ショーが相次いだことに加え、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還はこれまで宇宙に興味がなかった人の心もわしづかみにした。「はやぶさ」を描いた映画のDVDは品切れで、プラネタリウム入場者も増加。七夕や夏休みを前に、ブームはまだ続きそうだ。(道丸摩耶) ≪上映やDVDが人気≫ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの向かいにある相模原市立博物館は現在、“はやぶさバブル”に沸いている。はやぶさ帰還までの苦難の道のりを描いた映画『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』の上映には平日でも150人以上が集まる。「週末は満席で、急遽(きゅうきょ)決めた追加上映も満席になった」と有本雅之主査。神奈川県横須賀市から来た男子大学生は「インターネットで話題になってから、す