結論から書くと、ある程度は集積するかもしれないが、極端に集積する訳ではない。ただし、小児甲状腺癌は引き起こさない。 なんだか歯切れが悪い結論ですが、この甲状腺や、内分泌器官に集積すると主張しているのは、私の知っている限り、バンダジェフスキーの論文しかなく、この論文は首尾一貫したデータを出しているとは言い難いからです。私がそう考える理由を説明します。 以前、汚染地域でのセシウム集積についての論文を読みましたが、近頃、セシウムが甲状腺に集積するという話が出てきています。その元となっている論文は、 Chronic Cs-137 incorporation in children's organs Y. I. Bandazhevsky Swiss Med Wkly 133: 488, 2003 です。この論文をいつものように見てみましょう。この雑誌は、インパクトファクターが1ちょっとなので、マイナ
ストレスと甲状腺疾患@hotsuma: バセドウ病の発症にストレスが関連 慢性甲状腺炎はストレスとあまり関係ないかも と述べた総説 / Stress and thyroid autoimmunity. [Thyroid. 2004] - PubMed result URL2011-06-02 09:01:15 via Hatena@hotsuma: ストレスと甲状腺疾患等の自己免疫疾患に関する総説 イタリアの交代勤務者で潜在性甲状腺機能低下症の有病率が高い / Environmental and occupational stress and auto... [Autoimm URL2011-10-04 20:53:24 via Hatena@hotsuma: ストレスフルなライフイベントと喫煙が(甲状腺機能亢進を起こす)バセドウ病に関連 女性においてストレスの最も高いグループの相対リスク
まえがき 甲状腺の病気は良く調べるとかなり頻度の多いものですが、良性の病気が多いので医師の間でもあまり重要視されない場合が多いようです。また癌であっても適切な治療さえすれば命にかかわる事は非常に少なく、たとえ頚部の癌を手術で取りきれない場合でも肺に転移がある場合でも5年生存率が60%近いなど「普通の医学の常識」に合わないことが多いので様々な誤解があるようです。素人のための甲状腺疾患の本はすでに何冊か刊行されていますが、日常の診療にお忙しい一般医のための日本語で出版された本が少なく、内分泌学の内科の先生が編集することが多いので、最近重要性を増して来た腫瘍や手術についてはしばしばあまりページを割いていないか、大雑把な章の組み合わせになっているようです。また医学関係の教育を受けた看護師や検査技師、放射線技師などにも分かりやすい書物もありません。それらの要望に答えられる本の必要性を痛感してこの解説
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