強迫症状と言っても背景疾患は色々だし、重さについても千差万別なので、万人に通用する方法(方針)ではない。 若い人では、強迫症状があるといって、安易にパキシルやデプロメールなどを投与するのはお薦めできない。 その理由は、現代社会の若者では、強迫がいくらか緩和しても他の症状が悪くなったり、場合によってはそれまでなかった扱い難い症状が出現するからである。 扱い難い症状の1つは、暴力や破壊行為である。また希死念慮や発作的な過食なども含まれる。 理想的には何らかの治療を行い、全般の症状が改善し、その結果、強迫症状が極めて軽くなるか、消失するのが望ましい。 つまり強迫障害には直接ターゲットを絞らない。横目で見ているだけである。 簡単に言っているが、実際に治療するとそう簡単ではない。過去ログでは強迫に対しいくらか好影響を与える薬物として、ルーランやカタプレスを挙げている(実際に良くなった記事もある)。