映画『ダムネーション』より パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードを制作責任者に、アメリカ全土に作られた数万基のダムの生態系への悪影響と経済的負担を追求し、不要なダムを「撤去」させようという動きについて描くドキュメンタリー『ダムネーション』が現在渋谷アップリンクで公開されている。日本でも、およそ3,000基あるダムのなかから、熊本県の荒瀬ダムの撤去の取り組みが進んでいるなか、今作はアメリカで脱ダムへ向け心血を注ぐ人たちの活動を捉えている。 今回は、日本公開にともない来日した、生態学者であり、今作の企画プロデューサー/水中撮影監督のマット・シュテッカーのインタビューを掲載する。 映画は世界中にメッセージを伝える最も有効な手段 ──なぜこの映画を制作しようと思ったのですか? この映画を作ったのは美しい川と自然の美しさを知ってほしいということと、ダムがいかに川の環境に悪影響を及ぼすかというダム