東京23区では2008年4月から順次、家庭から出される一般廃棄物としてのプラスチック(「廃プラスチック」といいます)を『可燃ごみ』として扱うことにしました。これまで不燃ごみとして主に埋め立て処理してきたのを改め、焼却処理しようというのです。 その背景には、東京23区が抱える“ごみ事情”があり、また、プラスチックを取り巻く社会情勢の変化も関係しています。プラスチックには「燃えにくい」「燃やすと有毒ガスを発生して健康被害の危険がある」といったイメージがあり、当然、焼却処理に反対する意見も少なくありませんでした。しかし、ごみ処理能力の問題・リサイクル意識の高揚など、時代の流れからしても「待ったなし」という状況まで追い込まれていました。そういう意味では、今回の『可燃ごみ』化は必然の流れと言えるのかもしれません。 そこで今回、東京のごみ問題を取り上げたいと思います。なぜ、プラスチックを燃やす必要があ