非エンジニアでもシステム開発を行える手法として注目を集める「ノーコード/ローコード」。迅速性や改善サイクルなど、ビジネスの文脈で語られることが多いものの、開発手法であるゆえに当然ながらデベロッパーにも大きな影響を与えることは間違いない。そこでノーコード/ローコードツールを提供しているセールスフォース・ドットコムで、エンジニア組織を束ねるCTOの及川喜之氏と、同社のデベロッパーエバンジェリストである田中宏樹氏に、それぞれ組織・個人の立場から見た「ノーコード/ローコード時代における」エンジニアのスキルやノウハウ、キャリアの考え方やマインドセットなどについて伺った。 ビジネス側からの要請による、ノーコード/ローコードの急速な浸透 ――それでは、お二人のご経歴を踏まえつつ、Salesforceも含めた業務系サービスで「ノーコード/ローコード」が注目されている背景や経緯についてお聞かせいただけますか