2006年6月9日発行 「医療崩壊」(朝日新聞社)を著した 小松秀樹 虎の門病院泌尿器科部長 MRICインタビュー vol10 (聞き手・ロハスメディア http://www.lohasmedia.co.jp 川口恭) ――出版から3週間が経ちましたが、反響はいかがですか。 社会の状況もあり、大きな反響がありました。一時、品不足になりました。現在までに4刷ちょうど1万3千部印刷されました。検察幹部や法務官僚たちから直接コンタクトがありました。私の主張に同意してくれています。6月2日には参議院の厚生労働委員会に呼ばれて、参考人として意見陳述いたしました。 ――草稿自体は昨年夏にできていたのですよね。最初に読ませていただいた時、特に司法との関係について悲観的すぎないだろうかと半信半疑でしたが、福島県立大野病院事件のように、気味悪いほど現実が先生の予言を追いかけてきています。もっと早く出版でき
名著です。医療者も、医療を受ける立場の人も必ず読むべき一冊。 このところ、医療事故訴訟や医療過誤で医者が逮捕されたなどというニュースが毎日のように報道される一方、小児科や産婦人科、脳外科などの科の医師が激減していると報じられているわけだけれど、日本の医療の現場でいったい何が起こっているのか、マスコミはほとんど伝えない(伝える能力がない)から、知っている人はほとんどいない。 虎の門病院泌尿器科部長として勤務する医師が書いた本書は、現場の医師の立場から日本の医療を取り巻く厳しい状況と問題点を冷静な筆致で記し、対策を提言した本。今後日本の医療を論じるときにスタンダードになると思われる本で、著者の現状認識には、私も全面的に同意する。著者の批判の矛先は、マスコミ、大学医学部、法律家、厚生労働省、患者などさまざまな方面へと向けられているが、特に医者が患者の側を批判することはタブーとされている中、現場の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く