クルマの基本性能を表す言葉としてよく使われるのが「走る、曲がる、止まる」というもの。クルマの本質を実にうまく表現している。しかし現在のクルマには、これだけでは言い表せない部分があまりに増えてきた。ETCなどのシステムや危険予知などの電子デバイス、エコロジーなどの環境的側面、燃費や保険などの経済的な部分、それとドライブやツーリングなどの楽しみ方。新しく始まったこの連載では、そういったクルマやバイクに対するプラスαの部分を追いかけてみたいと思う。 交通事故はすべての人にとって忌むべき存在である。当てたほうも当てられたほうもいい事はひとつもない。「ぶつからない、ぶつけられない」クルマの実現を目指して開発が進められているプロジェクトがある。それが「ASV」だ。今回はこのASVに触れてみよう。 より安全なクルマを目指したASVプロジェクト 交通安全はクルマ社会の永遠のテーマである。ここ10数年