このメーカーは昔、森博嗣というミステリ作家の作品をPSゲーム化している。「全てがFになる」だ。 そして、今作の一番大がかりな読者だましの部分は森博嗣が90年代に「今はもうない」という作品でやったトリック。 読者が、文章の視点は同一であると思い込むことを利用して時間を叙述トリックにして混乱させるやつ。 もっと前から有るトリックだろうけど、近年で有名なのがそれ。 一番褒められている、最も重要な部分が、世話になった人がひねりだしたトリック。 これはどうかと思う。みんなふんどし褒めてるけど、それ他人のふんどし。 作った側も「自分の作った部分が評価されてるわけじゃない」って気分になるはず。 とても複雑な気分を味わっただろうと思う。 事前知識を無視すれば高得点のゲームではある。 でも、シナリオを抜いたキャラ、掛け合い、舞台などがこのゲームのオリジナルな点数。 トリックが褒められるほど、この作品は首が絞