「ミスターストップ高」と称される架空の投資家を創作し、虚偽の内容を記載したメールマガジンを配信したとして、証券取引等監視委員会は18日、出版兼投資助言会社「フォレスト出版」(東京都新宿区、太田宏社長)を金融商品取引法違反(誇大広告)で行政処分するよう金融庁に勧告した。 監視委や同社によると、同社は「諸岡実磨」という架空の投資家を創作し、08年2月8日と同15日、無料のメールマガジンに「諸岡氏が推奨した新興株は7割がストップ高をマーク」と記載して約7万人に配信した。08年4月1日~09年4月8日には同社ホームページで「ストップ高7割を誇る株式情報をご提供します」と表示したが、実際には同社が助言した銘柄でストップ高になったのは数%しかなかった。 関東財務局の検査に太田社長は「7割もないと思っていたが、広告ならいいと思った」と話しているという。